@phdthesis{oai:kitami-it.repo.nii.ac.jp:00008691, author = {桑村, 貴志 and Kuwamura, Takashi}, month = {Mar}, note = {北海道東部に位置する音更川では,平成23 年9 月に発生した出水によって流路が大きく蛇行して堤防の一部が流失し,流路変動に対する堤防の脆弱性が明らかになった.流路変動から堤防を防護するためには,出水時における蛇行流路や砂州の変化特性を踏まえた対策を計画することが求められたが,実際の河川における出水時の蛇行流路や砂州形状の変化に関する知見が少なく,蛇行特性を考慮した河道計画の立案手法が確立されていない状況にあった.そのため,本研究は,砂州形成実験や砂州形状観測を行って出水時における砂州の形成過程や蛇行流路形状の変化特性を明らかにしたほか,それらの特性を考慮して河道計画を立案する手法について技術開発を行ったものであり,以下の研究成果が得られた. 1) 砂州形成実験によって,水深の変化に応じて砂州形態や砂州形状が変化することや,水位上昇期と低下期では水深の履歴効果をうけて砂州形態や砂州形状に違いが発生することを明らかにしたほか,それらの変化は非定常流下の線形安定解析により再現が概ね可能であることを示した. 2) 河川における出水時の砂州形状観測によって,単列砂州の減衰現象や複列砂州から単列砂州への移行現象などを明らかにしたほか,それらの砂州形態の変化が出水中の水理量の変化に応じて発生していることを線型安定解析により明らかにした. 3) 河川における出水時の蛇行発達は,洪水ピーク流量,水位波形,洪水継続時間,出水初期の流路形状の要因が影響を及ぼしていることを線型安定解析等により明らかにしたほか,音更川では蛇行流路が下流方向へ移動しながら蛇行振幅を増大させる変化特性を有していることを明らかにした. 4) 蛇行流路の変化特性から堤防の危険箇所を推定して堤防防護の対策区間を設定し,蛇 行振幅の最大発達量などの蛇行特性をもとに堤防防護計画を立案する手法を開発した.また,本計画に基づく対策の効果を検証し,その有効性を明らかにした.}, school = {北見工業大学}, title = {河道の変化に起因する河道災害の対策手法に関する研究}, year = {2019} }