@phdthesis{oai:kitami-it.repo.nii.ac.jp:02000199, author = {小笠原, 明信}, month = {Mar}, note = {1.1 研究背景 一般盛土や補強土壁を代表とする地盤構造物では,健全性の指標を得ること ができる実務的な点検・診断手法が確立されていないのが現状である.鉄道・道 路盛土のような地盤構造物は線状に長い構造物であり,施工されている範囲の 中で地形条件が異なることや地盤構造物を構成する地盤材料の物性がばらつき を有しているなどの理由から,地盤構造物内部の地盤性状を確認して健全性を 判定する必要がある. このようなことから,目視検査などの点検結果から詳細な診断が必要となっ た場合には,地盤構造物内部の地盤性状を確認するために標準貫入試験やPS 検 層が広く利用されている.これらの方法は機材が大がかりとなるためコストや 時間を多く必要とすることや,実施地点での深さ方向の1 次元的な地盤情報し か得ることができない.そこで近年では,非破壊物理探査手法である表面波探査 から取得できるS 波速度VS の2 次元分布(以下,VS 分布とする)を用いて補強 土壁の性状把握を行った事例が報告されている1), 2), 3).これらの事例では,補強 土壁内部での局所的な乾燥密度の低下領域や高含水比領域をVS 分布の相対的な 大小関係によって把握できると報告されている. このため,表面波探査は補強土壁の性状を非破壊で把握できる有用なツール の一つであると認識されつつある.よって,今後は表面波探査を用いて地盤構造 物の機能低下の有無を判断できるような,実効性の高い健全性評価手法の確立 が期待される.}, school = {北見工業大学}, title = {地盤構造物の性状把握に対する 表面波探査の適用性に関する研究}, year = {2022} }